ShiRaSe’s blog 元証券マンの雑記

20年の証券リテール営業を経験し、私見を雑記的に書き留めていきます。

投資関係の話題

VUCA下でのWTI

VUCAと言う略語が使われ始めて久しいが、各国が直面している現実はまさにVUCAそのものである。1年前にロシア侵攻を想像するのは困難であったし、半年前これほどの金利上昇が起こりマーケットが翻弄されているていると予測するも難しかった。 「Volatility(…

東芝に見る、グローバル企業のスピード感

東芝の株主総会が開かれファンドの影響力が改めて意識された。非上場化を目指す動きと言われるが、ここに至るまでの二転三転がより事態を複雑にしている。東芝買収の提案やキオクシア上場延期、会社分割案といった重要議題が個人株主不在のような状況で進ん…

データセンターを国策に

ロシアのウクライナ侵攻で様々なリスクが顕在化したが最も恐ろしいのは社会インフラに直結した施設への攻撃ではないか。チェルノブイリへの攻撃は言うまでもないが、通信インフラが攻撃されるリスクも意識すべきである。 早期にウクライナ側がサイバー防衛、…

中国脅威論と愛国心

米国において中国脅威論が叫ばれて久しい。GDPや軍事、AIといった分野で遠くない未来に米国が凌駕されるというものである。それには説得力もあり現実的な脅威である部分も多々あるが、実際には政権に対する各省、業界団体のロビーイングによってもたらされ、…

南米のリチウム

リチウムはEVの主要部品であることから新時代における「白い黄金」とまで言われる。ロシアのウクライナ侵攻も相まって過去1年で5倍以上に値段が高騰した。 埋蔵量が一番多いのは南米で、生産量でも三分の一を占めている。チリ、アルゼンチン、ボリビアにまた…

電力不足に考える太陽光発電

資源高が長期化し電力需要が高まる夏、冬に安定供給が危ぶまれ、6日松野官房長官は記者会見で5年ぶりの「電力供給に関する検討会合」を開くと表明した。脱炭素という中長期的な転換が強いられる中でのエネルギー不足という難局に各国政府は立たされている…

仕組債の功罪

メディア媒体で仕組債の報道が増えている。様々な解説がなされているので詳しい商品性は割愛するが、仕組債というワードを頻繁に目にするようになった理由は明らかである。 運用が失敗し、苦情やトラブルが増えたから 銀行、証券会社、IFA等の販売が過度…

社風と人材

人材が人財と言われるようになって久しいが、本腰を入れて取り組む企業はそう多くはない。理由を推察するに、人的資本教育に明確な答えがないということに行き着く。今夏政府は人材投資に関する経営情報を開示するように企業へ求めるということであるが、非…

キャシー・ウッド(ARK)の功績

「ハイテクの女王」と言われ絶大な人気を博したキャシー・ウッド率いるARKが相当な苦境に立たされている。ブルームバーグが報じた6月1日までのデータによると、上場9本の運用資産額が年初から48%の減少し153億ドルとなった。投資家の資金引き揚げのみでな…

電力不足に考える原発

島根県知事が中国電力島根原発2号機再稼働に同意すると表明した。 地方自治体の同意を得られた原発は14基となったが、国内で現状稼働しているのは4基のみであり、建設中の3機を除いた33基のほとんどは稼働していない状況である。 同意を得られた14基…

地熱発電の可能性

2022年6月2日日経に「インドネシア地熱発電拡充」という記事が掲載された。国営石油会社プルタミナが5000億円を投じ、出力を現在の倍にするとのこと。 背景にあるのは政府が掲げる、2060年までに温暖化ガス排出をゼロにするカーボンニュートラル政策で、当面…

マイケル・バーリ(サイオン・アセット・マネジメント)の凄味。フォーム13Fより

昨秋からマーケットの波乱が続いている中でとりわけ異彩を放っているのがマイケル・バーリである。 2022.5.19日経朝刊記事「米機関投資家IT株に見切り」において久々に名前が登場してきた。大手機関投資家の四半期ごとの報告による開示「フォーム13F」にお…

ジョブズの思い出

コロナ禍で圧倒的な存在感を示し、世の中になくてはならない会社になったアップル。 カリスマ経営者として逸話に事欠かないスティーブジョブズ。 キャリアの中で忘れえない経験をしたのは2008年前後ではなかったかと記憶してます。当時アップル日本法人は六…