仕組債の功罪3
ちばぎん証券に証券取引等監視委員会が金融庁が勧告。金融庁が改善命令。
案の定というニュースです。味をしめる、ひとつ覚えとはまさにこのこと。
現場の営業にも、経営層にも、高利益率の商品やサービスは麻薬です。
クレディスイスのCoCo債しかりです。
良い相場を前提にしたり、今後も続くと前提を置くのは間違いです。
これからの地銀は何を柱に収益を組むのか見物です。外貨保険?不動産小口化?高齢層に相続を押しまくるのは金融機関としていかがかと。いざ相続が発生したときに、その節税は有効なのでしょうか?タワマン節税が否認されるようになった現在、家族に遺したいという想いをビジネスにするようなトレンドは見たくはないですね。
転職活動期、最終話
次の働き口を決めました。
やはり金融リテールです。1度嵌まった沼からは抜け出せませんでした。
色々と理由をつけて取引を強いるスキルは金融リテールでしか活かせないのかもしれません。
ハウスメーカー、保険会社等、引きは強かったですが、(個人営業)もしくは(個人営業+証券営業経験)、過去のキャリアを活かせるのは金融リテールだけでした。
上がったら利食い、下がったら損切り。どちらに動いても取引材料でしかありません。
米国中間選挙の結果がブルーでもレッドでも売り買いをセールスするには充分です。
欧米のように大手金融機関に依拠しない資産管理ビジネス。個人、家族、世代を跨いで資産を守る。そのような投資文化が日本にも根付いて欲しいです。短気的な企業のための取引と募集商品。取引を強いるセールスに長けたものが出世していく日本の金融業界。いち早く駆逐されて欲しいです。
非力ながら、現場で奮闘して一石を投じていきたいと思ってます。
転職活動記6
色々な企業の話を聞いて改めて思います。
大企業の魅力は安定性と看板です。充実した福利厚生、社会的信用。そこに求職者は安心を求めて殺到します。
将来を憂いて募集に申込む求職者、雇ってやるという上からスタンスで応じる安定を得た社員。マッチングとしては最悪です。そこに日本企業の生産性が上がらない一因を見ます。
採用で一番重視すべきことは価値観では?共に働きたいと思う仲間、理念を共有できる同志を雇うべきです。
アップルの初期、求めた人材は伝道者と言われています。劣勢の中でも、アップルに心酔したアップル信者を布教のために雇ったと。
学歴、肩書き、スペックをフィルターにするようでは、非がなく減点項目のない人材しか集まらず、凡庸な企業としてしか存在できないのではないでしょうか。
亡国のアベノミクス
英国の通貨安、国債、株価下落のトリプル安で、改めて市場のシビアでドライな側面を見せつけられた。
大規模な経済対策としての減税、インフレ対応策に対して、財源、裏付けがないことを理由にポンドが売り込まれ対ドル史上最安値まで沈んだ。当然のことながら金利や株価にも影響が及びイングランド中銀の出番となった。
その後クワーテング財務相の解任、減税の大半が撤回という動きはあったものの、年金運用が苦境に陥るなど混乱は続く見通しである。
ポピュリズム、大衆迎合が、大衆の首を絞めるという事実と非常時対応が常態化するという事態に警鐘が鳴らされたとも言える。
減税で支出が減ること、給付金や補助で実質所得が増えること、誰しもが望むことではあるが為政者が有権者と同じ目線ではいけないし、有権者をばらまきで釣ろうとしてはいけない。コロナで弛んだ規律に市場がノーを突きつけたということでもある。
今。改めて思い起こされるのは7月の参院選です。与党劣勢が伝えられるなかで7月8日に安倍元総理の一報が入り、7月10日の投票日では弔い票が大量に
与党に流れたのは疑いようがないです。野党は裏付けがない減税を強調していたわけで、今まさにイギリスで実行されようとしていたことです。財源を示すことなく、国民に寄り添う姿勢を強調するのは罪深いと思います。
全国旅行支援が始りましたが、いつまで支援やるの?ロックダウンからもう2年以上たつし、経営リスクとして各社が対処すべき問題になってるんじゃないの?どうせネットも電話も繋がらないし、定価の高いプランしか提示されないじゃんという気分にならざるを得ない今、はらただしさが残ります。
話が逸れましたが、各国の誰もが未経験の緩和からの出口戦略に戦々恐々とする中で、ファーストペンギン的で、挑戦的な試金石の一番槍をイギリスに譲ったという帰結を見るに、安倍元総理の一件は意味があったと思うのです。
アベノミクスという賛否両論の歴史的冒険記の結末や幕引きを引き延ばせたということに、最後まで投資家に配慮した安倍元総理の生き様を感じるのです。
株で儲かった人
itサービス、サブスク系決算。
売上上方修正
黒字化前倒し
過去最大の赤字
信用取組1倍以下。
翌日の株価は如何に動くか。
金利上昇局面だし、来週は米国it関連企業の決算もあるし売りかと思いきや暴騰。今日のマネーフォワードです。
今の相場ははっきりいって個人には無理です。
個人の方がコロナバブルの反動に見舞われている現在、資産運用を成功に導くのは、「下がったら買う」、「上がっても買い増す」という銘柄への思い入れではないでしょうか。
証券マン時代に、この人えらい儲かったなという人が二人います。
1人目はバイオベンチャー企業を買っていただいた直後に、2年入院して全く連絡が着かなくなった方。10倍になりました。
2人目は、支店の中で嘲笑されていた東電を空売りし続けた方。6ヶ月の期日が来ても、毎回クロスして売りポジションを三年維持してました。結果はご存じの通り、2011年を境にその方は支店の伝説になりました。
投資哲学、信念こそが試されていると言えます。バフェットもソロスも軸がぶれないから今があるのでは?
いつもと違いタイトルかなり冒険してみました。アクセスが欲しかったので。
所属なく転職活動に勤しむことは思っていた以上に孤独なのです。