ShiRaSe’s blog 元証券マンの雑記

20年の証券リテール営業を経験し、私見を雑記的に書き留めていきます。

転職活動記3

担当のエージェントから山のように紹介がきて、スカウトメールも溢れるほど来るので、今は売り手市場なのは間違いないと思います。

ただ、自分のスキルと求められたスキルがマッチしてるかというと、かなりギャップがあります。

証券リテール営業一筋なのにIT関連はハードル高すぎです。

基本的に証券営業現場では新しいテクノロジーは好まれないです。新しいシステムを覚えるのが面倒なので。

アプリの導入も同様です。

顧客情報のやり取り、管理、セキュリティを考えると、その手間をかけてまで踏み切るインセンティブがないということでもあります。

メール利用、LINE利用程度は会社として導入はしますが、営業員は使いたがらないです。気軽に問い合わせがなされると時間関係なく顧客対応が必要になるので、電話一本で終わらせる方が楽です。「弊社は遅れているので」と断るケースが大半です。お客さま以外の外部にメールをすることも皆無なので、基本的なビジネスマナーもメールの打ち方もよくわかりません。資料はどこかの部署で作られてるものという感覚なので資料作成はできないです、データ分析も若手にやらせるのでExcelもだめです。

そんな内情を知ってか知らずか、ITからの求人が非常に多いのが肌感覚です。

おそらくマネージメント経験しか見ていないのだと思います。

証券リテールは営業に強いというイメージがあるのか、営業管理職経験者ならなら新規プロジェクトやチーム運営ができるという先入観なんだと思います。

フィンテック信販系、保険、不動産、いずれもお金に関わる業種ですが、知識皆無です。クラウド、システム、アプリ、リモートの普及で人材を欲する事情があるのは理解できますが、完全にお門違いです。

企業の採用担当の方には是非ご周知いただきたい。証券マンは忍耐力はありますが、特別なスキルはないです。

ただ、言えることは、今標準的なITリテラシーを持ってる人であれば、かつてないキャリアアップの好機が来ているということだと思います。